常設展示室/石造物の部屋

十王供養塔◆十王供養塔
 十王とは、道教や仏教で、地獄において亡者の罪状の審判を行う判官10尊の総称。秦広王、初江王、宋帝王、五官王、閻羅王、変成王、太山王、平等王、都市王、五導転輪王の十神を指す。  亡者は、初七日に泰広王の庁舎で裁判を受けるのに始まり、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日、百か日、一周忌、三回忌の十回まで次々に各王の庁舎で罪の軽重を判定され、次の世の処世を定められるといわれています。  生前に十王に対して供養を行った者は、死後十王の裁判を受けるとき、業報を軽くすることができると言われており、この思想が近世庶民の信仰を受けるに至ったと考えられます。
十王 読み 本地 審理日
秦広王 しんこうおう 不動明王 初七日
初江王 しょこうおう 釈迦如来 二七日
宋帝王 そうていおう 文殊菩薩 三七日
五官王 ごかんおう 普賢菩薩 四七日
閻魔王 えんまおう 地蔵菩薩 五七日
変成王 へんじょうおう 弥勒菩薩 六七日
泰山王 たいざんおう 薬師如来 七七日
平等王 びょうどうおう 観音菩薩 百か日
都市王 としおう 勢至菩薩 一周忌
五導転輪王 ごどうてんりんおう 阿弥陀如来 三回忌

十王供養塔(玉井)
十王供養塔(高柳)
十王供養塔(星溪園)
十王供養塔(星溪園)

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