現在の位置:ホーム > 常設展示室 > 石造物の部屋 > 二十二夜塔・如意輪観音

二十二夜塔は、二十二日の夜に人々が集まり、勤業や飲食を共にし月の出を待つ月待ちの行事を行った女人講中で、供養のために造立した塔です。「二十二夜」の文字を刻んだものと、如意輪観音の像を刻んだものがあります。全国的には、二十三夜塔が最も一般的に認められますが、二十二夜塔は、埼玉県の北西部から群馬県の中西部域に濃密に分布しています。江南地区の月待塔は、ほとんどが二十二夜塔となっています。如意輪観音は、富を施し六道に迷う人々を救い、願いを成就させる観音様として、江戸時代中期以降民間信仰に広く取り入れられ、二十二夜さまの本尊として女性の盛んな信仰を受けました。また、女子の墓標仏としても、各地に数多く造立されています。