妻沼駅
妻沼駅は、東武熊谷線の終着駅で、昭和18年東武熊谷線の開通に伴い、第1期工事の一貫として鹿島組により建設され、駅員・運転士・車掌・保線作業員の詰所などがありました。
料金は、昭和58年当時で、大幡駅まで100円、上熊谷駅まで130円、熊谷駅まで130円、通勤定期は1か月大幡駅まで3,750円、上熊谷駅まで4,900円、熊谷駅まで5,100円、通学定期は、1か月大幡駅まで1,660円、上熊谷駅まで1,840円、熊谷駅まで1,850円で、入場料は大人80円、子供40円でした。
春と秋の聖天様の祭礼の日や、熊谷の花火大会の夜などには、近在から人が集まり、長い行列ができ、一日中賑わいをみせていました。
妻沼駅の操車場には、蒸気機関車へ給水するための給水槽や石炭庫が設置されていました。給水槽は、昭和18年の開通には間に合わず、当初機関士助手が井戸からバケツで水を汲み上げ蒸気機関車のタンクに入れていました。
昭和29年に蒸気機関車からディーゼルカーの交代に伴いこの給水槽や炭庫は不要となり、代わりに燃料の給油所がつくられましたが、取り壊されることなくそのまま残されていました。
妻沼駅標(昭和57年撮影) | 妻沼操車場車庫に入る キハ2000形気動車 (昭和57年撮影) |
妻沼操車場車庫 |
安全第一と東武の社章が 刻まれたモニュメント (昭和57年撮影) |
鉄道用ポイント信号 (昭和57年撮影) |
妻沼駅時刻表 (昭和58年5月21日撮影) |
妻沼操車場の保線車(昭和57年撮影) | 妻沼操車場の石炭庫(昭和20年代) | |
妻沼駅を出発したキハ2000形気動車。右側の建物は昭和56年4月に竣工した妻沼中央公民館(昭和56年撮影) | 雪の妻沼駅(昭和45年撮影) |