よみがえる彩色歓喜院聖天堂
第1回 境内のみどころ紹介
境内に入り、始めにお目見えする大きな門、貴惣門(国指定重要文化財)をくぐり、参道を進むと右手に見えてくる老武者の像は、熊谷直実や畠山重忠と並ぶ、源平合戦の英雄で、聖天山を開いたとされる斎藤別当実盛です。若者に侮られまいと白髪を染めて最期の戦いにのぞむ場面は有名で、戦前の小学校の唱歌にもなりました。
さらに進むと、四脚門(市指定文化財)が現れます。聖天山は数多く火災に遭っていますが、四脚門は一番古くから残った建物で、400年近く前の姿を残します。
境内に散在する石碑にも注目です。境内の南にある歓喜院本坊前の板碑(県指定文化財)は、鎌倉時代のもので、長野県の善光寺の仏様を彫った珍しいものです。
四脚門、さらに仁王門をくぐると眼の前には、歓喜院聖天堂(国宝)が姿を現します。仁王門の左右に立つ金剛力士像は、市内でよく見かける防犯ポスター「監視の目」のモデルです。
仁王門