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仁王門

仁王門

 無指定 明治27年(1894)再建

 参道の終点、本殿への入り口建つ、五間三戸の十二脚門で、屋根は入母屋造、瓦棒銅板茸である。現在の建物は、明治24年に前身の仁王門が台風によるイチョウの倒木の下敷きとなり倒壊したため、明治27年に再建されたものである。棟梁は政清の子孫、林家五代目正道である。

仁王像

【仁王像法量】
(吽形)
 像高315p
 像奥78p
 像幅158p
 頭幅37p
 耳幅42p
【仁王像法量】
(阿形)
 像高313p
 像奥85p
 像幅183p
 頭幅36p
 耳幅38p
吽形(うんぎょう) 阿形(あぎょう)

 仁王門の左右には、恐い形相(ぎょうそう)をした3メートルを超える大きな2体の像が立っています。
この像は、仁王という神像で、向かって右の口を開いた方を阿形(あぎょう)、左の口を閉じた方を吽形(うんぎょう)と呼びます。赤色の身体に、非常に怒りを表した憤怒(ふんど)(そう)をしてこの門やお寺を守っています。なお、市内でよく見かける「監視の目」のポスターは、この像がモデルになっています。

 この仁王像について詳しいことは分かっていませんでしたが、東日本大震災で像が傾いたのを機に修復が行われ、仏像の身体の中から見つかった木札から新たなことが分かりました。この木札によると、万治元年(1658)12月、良海院主の代に鎌倉の仏師法橋雲海によって造立され、当時の仁王堂に納められました。妻沼十二郷とよばれる妻沼聖天山周辺の人々の寄進によって造られたことも記されています。平成25年に修復を終え、元の姿を取り戻して妻沼聖天山を見守っています。