『めぬま郷土かるた』で振り返る 我が郷土 妻沼



旧門樋

現在の男沼門樋
和尚さんの知恵で水難を克服
男沼地区を見事によみがえらせた「男沼門樋」
男沼地区は、江戸時代から土地が低く、わずかな雨でも水がたまりやすい土地柄で、その影響で作物が実りにくく、村人は長く苦しんでいました。一時は集団移住も考えられ、困った村人たちは、お寺へ相談に行きました。
長勝寺の堪能和尚は、樋の開閉で水位を調節する「樋門」を作ることを提案。村人総出で「男沼門樋」を完成させました。そのおかげで村は救われ、作物が豊かに実るようになりました。文化13年(1816)のことです。
明治以降も改修を続け、現在は妻沼町と男沼門樋悪水路土地改良区という団体によって、堅固な樋門が守られています。