現在の位置:ホーム > 熊谷文学館 > 俳句・短歌 > 四分一葉々

四分一葉々(しぶいちようよう)(1863-1940)

俳人。熊谷市柿沼に生まれる。本名清次郎。忍藩士鈴木錦三について学を修め、熊谷宿仲町仏師丸半坂田半兵衛に弟子入りして仏師の技を修行。その後、内山朴山の門に入り、俳諧の道を修め、朴山の叔父内田五八九の庵号「皓々処」を貰い継承。明治35年、石上寺の花塚の碑(芭蕉句碑)を造立する。晩年は木彫に励み、木彫百体会を企て、桜堤の枯れ枝で蓮生法師、二宮尊徳、聖観音、芭蕉像等を刻んだ。
・石上寺の花塚び碑に刻まれた句
「土堤長し 向ふ下りの 花の雲」

・熊谷堤の桜並木を詠んだ句
「花はやし 熊谷さくら 蝶を呼ぶ」

・辞世句
「道草や 馴れぬ草鞋に 帰り花」
「我死なば 念仏よりも 百舌の声」


石上寺の花塚の碑

参考文献

  • ・1953年『埼玉の笑ひ』 斎藤茂八 紫石出版社
  • ・1982『熊谷人物事典』 日下部朝一郎

関連情報