重文平山家住宅屋根葺替日記(1/6ページ)
工事期間 平成13年11月19日から平成14年3月30日
施工主 重文平山家住宅 所有者 平山重良
工事請負者 株式会社 茅葺屋根保存協会
設計管理 財団法人 文化財建造物保存協会
施工場所 埼玉県熊谷市樋春地内
工事概要 茅葺屋根の前面葺替・北及び西面の土壁補修・床下換気口9箇所の設置。
工事予定ー12月床下換気口設置、1〜3月屋根吹替、3月壁修理
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平山家屋根葺替前の写真
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@2001年11月30日
平山家屋根葺替前の現状。
南面と東面は遠目には屋根の状態は良いようですが、全体的に厚みが無くなり、屋根の途中に差し込まれている板がずり落ちそうになっています。

北側屋根葺替前の現状写真
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A2001年9月12日
北側屋根葺替前の現状。
 北側は日が当たらず、全体に苔が生えたり、飛んできた木の実が芽を出したりしています。また、雨落ちの溝が部分的に深く茅を抉り、カラスが、茅を引きずり出しては中の虫を食べるため、他の面の屋根に比べ傷みがひどくなっています。

北側屋根軒先の葺替前の現状写真
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B2001年9月12日
北側屋根軒先葺替前の現状。
 部分的に、屋根の厚みの半分以上まで雨が浸透している状態が確認できます。雨漏りするまであと僅かです。
 屋根に芽吹いた草木が眩しいようです。

北側壁面修理前の現状写真
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C2001年9月12日
北側壁面修理前の破損状況。
 地面から1m程は、軒からの雨落ちや地面からの跳ね返りがかかり、いつも湿った状態となっており、壁の色が変色している様子が確認できます。土壁の中に芯材となっている割竹も腐食し、2箇所で土壁が崩れ穴があいてしまいました。

北側土壁解体作業の写真
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D 2001年12月20日
北側土壁解体作業。
 雨落ちの水がかかる地面から1m程の部分の土壁を壊しているところです。

足場組み立て状況の写真
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E 2001年12月28日
足場組み立て状況。
 作業のため、家の周りに屋根の高さに足場を組んだところです。

北側屋根茅解体作業の写真
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F 2002年1月8日
北側屋根茅解体作業。
 内側の使える茅は再利用しますが、北面の屋根の茅は傷みがひどく、ほとんど廃棄処分となってしまいました。ほこりがひどく、マスクをし頭には手ぬぐいをまいて完全防塵仕様で作業します。

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