熊谷市のうちわ
須藤商店
「吉見村玉作」の須藤商店で配られた「暑中御伺」の房州うちわ(江戸うちわ)です。
うちわ裏面には「米穀飼料 酒類雑貨 味噌醤油 須藤商店」と記されています。
表面は、白いL字形のカウンターの前に、ピンクのワンピースを着た女性が立ち微笑んでいます。手には「醤油」とラベルされた一升瓶を抱えています。カウンターの上には「サイダー」「ソース」「バヤリースオレンジジュース」と水玉模様の包装紙に包まれた瓶(カルピス?)が置かれています。カウンター前面には「味噌 溜■ 調味■ 食■ 百■」と書かれた看板が付けられています。カウンター手前の床には「天ぷら油」「正胡麻油」の一斗缶が置かれており、カウンターの奥には、縄で縛られた醤油樽が積まれています。
「吉見村」は昭和30年に市田村と合併して大里村となっていることから、このうちわは、昭和20年代に配られたものと推測されます。