和田垣謙三(わだがきけんぞう)(1860-1919)
経済学者。明治30年代に知人と群馬県に旅行した帰りに、土産は熊谷の五家宝にしようということになったが、性急な一人が深谷駅に着いた時、熊谷駅と早合点して、車窓から首を出し「五家宝、五家宝」と立売りを呼んだところ、赤帽が飛んできて「お荷物は」と聞かれ、深谷と熊谷、五家宝と赤帽を聞き間違えたと一同大笑いした。
その際に詠んだ狂歌
「五家宝と 呼べば赤帽 飛んでくる 熊谷ならで これは間違ひ」
参考文献
- 1971『明治風物誌』 柴田宵曲 ちくま学芸文庫