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十返舎一九(じっぺんしゃいっく)(1769-1831)

戯作者、絵師。駿河国府中(現静岡市)生まれ。幼名は市九、通称に与七、幾五郎、号は酔翁、十返舎など。文才にくわえ絵心があり、文章だけでなく挿絵も自分で描き、版下も書き、狂言、謡曲、浄瑠璃、歌舞伎、落語、川柳などに詳しく、狂歌を寛永期に修業し、それらを作品の素材にした。『東海道中膝栗毛』の作者として知られる。
・『続膝栗毛』の中の弥次さんが熊谷宿の蕎麦屋「梅本」を訪れた時の句。一の谷の戦いで熊谷次郎直実が討った平敦盛にかけている。
「熊谷の 宿に名高き 故にこそ よくもうちたり あつもりの蕎麦」