諏訪 忠元(すわ ただとも」)(1870-1941)
明治33年11月19日、冑山の根岸武香(1839-1902)の誘いにより、東京から、小杉榲邨、蜂須賀茂韶、東久世通禧、津軽承昭、松浦詮、長岡護美、諏訪忠元、井上勝、鳥居龍蔵一行が、比企郡西吉見村(現・吉見町)の百穴と、大里郡吉見村冑山(現・熊谷市)の根岸家を訪れています。
その際、冑山の根岸家を訪れて、諏訪忠元(子爵、歌人、茶人)が詠んだ句。
「とひ来れば 今を盛りに そめ出て いろもよし見の さとのもみぢ葉」
「ときはなる 松の木間に まじりてぞ ことさらあかき 庭のもみぢ葉」
「日はくれて 水の音すごき あら川の はしもとどろに わたるもろ人」
「くまがやの はてなし 堤はてもなく 人めはかれて さびしかりけり」
参考文献
- 『千とせのあき』明治34年 小杉榲邨 国立国会図書館冑山文庫(請求記号187-177)