不動明王 毘沙門天 多聞天 大黒天 地蔵 その他


赤地蔵

天明2年(1782)造立で、身高63p、総高141pを測ります。

地蔵本体だけでなく台座まで全体が赤く塗られており、その名の通り「赤地蔵」となっています。

これは、祈願をする人が、祭壇に置いてあったベンガラ(酸化鉄を主成分とする赤色顔料の一種)を地蔵の体に塗って祈願し、その願い事が成就するとお礼としてまた赤く塗り、いつも赤いことから「赤地蔵」と呼ばれたとのことです。

また、「子育て地蔵尊」とも呼ばれていて、子どもの夜泣きや除病に御利益があるとされ、赤いベンガラを痛む歯につけると歯痛が治るとの言い伝えもあります。

毎年10月3日は縁日で、廓の人たちが世話役となり、祭壇を花で飾ります。かつては野原の文殊寺住職が読経に来ていました。

【参考文献】
平成4年『埼玉の神社』「熊谷市 39八幡神社」大里北葛飾比企 埼玉県神社庁神社調査団
平成12年『調査研究報告』第13号「北埼玉の地蔵祭り」埼玉県立さきたま史跡の博物館
平成26年『熊谷市史 別編1民俗』「口頭伝承S赤地蔵」熊谷市教育委員会

所在地 平塚新田
種別 地蔵
造立年 天明2年(1782)