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地蔵尊

市内小島上廓西の、県道熊谷岡部線脇に建てられている地蔵を紹介します。

この地蔵は、享保7年(1722)に造立されたもので、熊谷宿本町の石工松井清兵衛清昌(生没年不詳:江戸中期)によってつくられたものです。現在市内には、松井清兵衛の手による地蔵が20数体確認されており、その内の一体です。

総高240㎝で、台座正面には「願以此功徳 普及於一切 我等與衆生 皆共成佛道」、右側には「享保七壬寅歳 二月吉祥日」、左側には「施主武州大里郡小嶋村中 松井清兵衛清昌作之」と刻まれています。

また、この地蔵の東350m程に所在する地蔵(下の地蔵さま)と次のような話が伝わっています。「昔、酒に酔った者が西と東の地蔵を入れ替えてしまったところ、その年悪病が流行した。そこで村人が地蔵をもとの場所に戻して供養したところ悪病は退散し、もとの平和な村に戻った」

【参考】瀧沢健次「小島の二体の地蔵様」『熊谷市郷土文化会誌』第75号 令和元年

所在地 熊谷市小島
種別 地蔵
造立年 享保7年(1722)