記念碑
明治44年7月に建てられたもので、神社の由来と、水屋と社務所の竣工を記念して建てられたものです。撰・書は、林有章、篆額は、陸軍中将三位男爵佐野延勝です。 林有章(1859-1945):政治家・俳人。熊谷市生まれ。書をよくし、碑文・篆刻・揮毫など多く、百碑先生の名が付くほどであり、詩文・俳句にも通じた。第1回郡長採用試験に合格し、埼玉県北・中葛飾、北埼玉の郡長などを歴任した。また、竹井幽谷、高木弥太郎と、熊谷堤に桜樹植栽の発起人代表となり植樹を実施した。昭和2年8月11日熊谷桜堤は、内務省史蹟天然記念物の指定を受けたことを記念し、11月30日に『名勝熊谷桜』を自費出版し配布した。 佐野延勝(1849-1915):陸軍軍人、政治家、華族。江戸で幕臣の家に生れる。陸軍兵学寮青年学舎を修了し、明治4年(1871)、陸軍少尉任官。騎兵第1大隊長、東京鎮台騎兵隊長などを歴任し、征討軍団参謀として西南戦争に出征。明治13年(1880)4月陸軍省軍馬局長に就任、明治19年(1886)3月騎兵大佐に昇進し騎兵局長となる。明治20年(1887)6月、騎兵監に発令され、明治24年(1891)6月、陸軍少将に進級し日清戦争を迎えた。明治29年(1896)12月3日功績により男爵の爵位を授爵し華族となる。明治37年(1904)7月から明治44年(1911)7月まで貴族院議員に在任。
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