本碑は、大正14年3月1日に、有志により、熊谷桜発祥の地の石上寺境内に建立された記念碑です。 篆額:貴族院議長正二位勲一等公爵徳川家達 林有章(はやしありあきら)(1859-1945):政治家・俳人。熊谷市生まれ。書をよくし、碑文・篆刻・揮毫など多く、百碑先生の名が付くほどであり、詩文・俳句にも通じた。第1回郡長採用試験に合格し、埼玉県北・中葛飾、北埼玉の郡長などを歴任。また、竹井幽谷、高木弥太郎と、熊谷堤に桜樹植栽の発起人代表となり植樹を実施。昭和2年8月11日熊谷桜堤は、内務省史蹟天然記念物の指定を受けたことを記念し、11月30日に『名勝熊谷桜』を自費出版し配布。 徳川家達(1863-1940):徳川宗家の16代当主。号は静岳。位階、勲等、爵位は従一位大勲位公爵。世間からは「十六代様」と呼ばれた。第4代から第8代までの貴族院議長、ワシントン軍縮会議全権大使、1940年東京オリンピックの組織委員会の委員長、第6代日本赤十字社社長、華族会館館長、学習院評議会議長、日米協会会長などを歴任した。 平沼騏一郎(1867-1952):日本の司法官僚、政治家。大審院検事局検事総長、大審院長、日本大学総長、大東文化学院総長、財団法人大東文化協会会頭、司法大臣、貴族院議員、枢密院副議長、枢密院議長、内閣総理大臣、国務大臣、内務大臣などを歴任した。 坂正臣(1855-1931): 歌人、書家、古筆研究家、宮内省御歌所寄人。鶴岡八幡宮、伊勢神宮などに奉仕し、宮内省御歌所に入り、宮廷歌人として皇族たちに和歌や書を教えた。華族女学校教授、御歌所寄人・主事等を歴任。
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