「産土の 宮の上棟 祝ふとき 棹となり津つ 白鷺渡る 慶治」と刻まれています。 昭和56年4月に棚澤慶治歌碑建立委員会・ときわ会により建てられたものです。 棚澤慶治(1898-1996):歌人・熊谷市議会議員。大正5年俳誌ホトトギス作句発表後短歌に転じ、アララギに作歌を発表し土屋文明(1890-1990:歌人・国文学者)に師事する。昭和20年、鹿児島寿蔵(1898-1982:アララギ派歌人・紙塑人形の人間国宝)の市内疎開を契機に「新泉」同人となり、後に「潮汐」に合流する。昭和29年ときわ新聞編集発行人となり、昭和40年歌集「土のにほい」、「わが文学と生活」を出版。熊谷で客死した万葉歌人安藤野雁(1815-1867)を慕い、荒川土手に歌碑の建設を行う。昭和25年熊谷市文化功労者、昭和54年埼玉県第1回文化ともしび賞受賞。
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