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句碑・歌碑


芭蕉句碑

「蝶鳥の 知らぬ花あり 秋の空」『芭蕉句選拾遺』に収録されているが、存疑句。

 この碑は、日向村で俳諧で親交のあった長井神社宮司の島田氏(桃窓・密翁・大衛)と名主の増田氏(美仙・輝雄)等が俳句の祖師である芭蕉を祭るために、明治19年(1886)に建てられたものです。密翁書。密翁:島田慶雅(1816-1891)は、長井神社宮司で、書をよくし寺小屋師匠を務めました。

 裏面には、碑建立の経緯と、密翁の句「大空の 花やこよひは 秋最中」が記されています。裏面の書は大衛。大衛:島田大衛(1837-1888)は、長井神社宮司で、密翁の子。

 長井神社の縁起は、天喜5年(1057)、源頼朝(1147-1199)が東北へ赴く際に当地に滞在し、この時、竜海という池に大蛇がすんでいて村人を悩ましていると聞き、島田五郎道竿という者に弓矢と太刀を与え大蛇退治を命じました。道竿は、利根川まで堀(道竿堀)を掘り、水を引かせて大蛇を退治しました。これは、東北地方平定の吉事として神社を祭ったと伝えられています。御祭神は、品陀別命・息長帯姫命外8柱。

所在地 日向1090(長井神社)
種別 句碑
造立年 明治19年(1886年)