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国登録有形文化財 建造物
歓喜院仁王門(かんぎいんにおうもん)
仁王門の写真
所在地 妻沼1511
所有者(管理者) 歓喜院
構造・形式 木造平屋建 銅板葺 建築面積74.82u 五間三戸の十二脚門で、屋根は入母屋造、瓦棒銅板葺。大工棟梁は林(はやし)正啓と伝えられています。
年代 明治27年
登録基準 「一 国土の歴史的景観に寄与しているもの」
明治24年に台風によるイチョウの倒木により倒壊し、明治27年再建。棟梁は林門作とされる。中央に大勲位小松宮仁親王の額を掲げ、仁王門の入口両脇には、当初建立時の仁王像が安置されており、門裏側には、八坂神社神輿が収蔵されています。中央の経路に接する上部の妻虹梁には軽微な彫刻が施されるとともに、その左右内側には、籠彫りの技法が用いられた鳥と植物の彫刻が表現されています。頭貫の各部には蟇股が配置されており、木鼻と手挟みが四方の角の上に置かれ、簡潔な意匠となっています。左右前後の垂木と地垂木は壮麗な屋根を下支えし、安定した構造を維持し、南北の唐破風内には懸魚が置かれ、その奥に笈形などが付属してます。
仁王門は、重要文化財「歓喜院貴惣門」から始まり、熊谷市指定有形文化財「四脚門」を経て国宝「歓喜院聖天堂」に至るまでの第3の門に位置し、他の建造物に比べ、建立時期は新しいものの、高度な建築技術が表出された風格を感じることができ、再建に際し多くの庶民からの寄附も集められており、庶民信仰の表れとしても評価されます。
答申年月日 平成28年11月18日
登録年月日 平成29年5月2日