立野遺跡第2次発掘調査(1/4ページ)
調査地区:熊谷市板井地内 調査面積:約7,200u 調査期間:平成14年10月1日〜15年1月10日 調査機関:江南町遺跡調査会 調査原因:公園造成 |
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@調査区航空写真 ラジコンヘリにて撮影。10基確認された古墳は、直径25m〜8m程の全て円墳で、7世紀代に属します。かなり密集して分布している様子がうかがえます。ちなみに、調査区の周囲に白く写っているのは、正月に降った雪が未だ融けずに残ったものです。 2003年1月10日撮影 |
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A表土剥 0.7級の重機で表土を剥ぎ、ブルで排土を押していきます。 黒色土が円形に周っているのが確認されていますが、これは、第13号古墳の周溝です。当初は、古墳3基の予定だったのに、表土を剥いでいくと、出るわ出るわで、結局10基になりました。 2002年9月26日撮影 |
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B調査風景 調査初日の10月1日は、なんと今年最後の台風が関東地方直撃。午前中、強まる風の中、集まってしまった?作業員さん3名とテント貼りと道具運びだけ行いました。翌日からぬかるみの中作業に入りましたが、2日たっても、台地上にもかかわらず、水は完全には引けませんでした。 写真は、第1号古墳の石室掘り下げ状況のもので、まだ周囲に水溜りが見えます。 2002年10月3日撮影 |
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C第1号古墳石室 完掘された、第1号古墳の石室。凝灰岩の截石(きりいし)を組んで、石室を構築しています。既に石室の上部は削平され、石組は一番下の段のものしか残っていませんでした。 2002年10月16日 |
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D遺物出土状態 第1号古墳の石室内より出土した、鉄鏃(てつぞく)です。 2002年10月18日 |
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E作業風景 第11号古墳の調査風景。帯状に見える黒色土は、第11号古墳の周溝。 2002年10月23日 |
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F石材工具痕 第1号古墳石室内側の凝灰岩。比企丘陵で産出される凝灰岩を用いたものと推測されます。比較的やわらかく、加工しやすいため、古くから古墳の石材をはじめとして、中・近世の石造物・神社の石段、最近までは、家の束石・塀などにも利用されていました。 2002年10月23日 |
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検出遺構:縄文時代集石1基、古墳10基 特記事項:第12号墳より、花弁型の毛彫杏葉2点出土。 |