キズをつけずにどうやって掘ったのですか?
回答します
発掘調査はまず、パワーショベルで表面の土をどかし、古い時代の土の層まで掘り下げます。
ある程度掘り下げたら、スコップで慎重に掘っていきます。やがて遺構(家のあとや柱の穴など)や遺物(土器などの出土品)が見えてくると、スコップよりさらに小さな移殖ゴテでていねいに土をどかしていきます。丈夫な土器や石器などは掘り出すときにこわれることは少ないのですが、木製品・骨類・鉄製品などは、腐ったり、さびていたりとこわれかけているものがほとんどです。そうした場合、その形をこわさないように、竹のへラやミゴボウキ(小さなほうき)などをつかって、注意深く土をとりのぞいていきます。また、どのように埋まったのかを知るために、発見された時の様子を写真や図面で正確に記録します。
参考図書
著者・編者・出版社 | 出版年 | 書 名 |
---|---|---|
山岸良二・同成社 | 1998 | 「入門者のための考古学教室」 |
平尾良光編 | 1999 | 「文化財を探る科学の眼1〜5巻 国土社」 |
葛飾区遺跡調査会 | 2007 | 「発掘!かつしかの遺跡」 |