市指定有形民俗文化財「九品仏」とはどのような仏像ですか?
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藤原不比等が養老年間(717〜823年)に建立した安楽寺九品堂に安置されている9体の仏像が九品仏です。釈迦、阿弥陀、薬師の三尊に続き、当地の城主、別府行隆が、さらに阿弥陀6体を加え、あわせて九品仏にしたといわれています現在の九品仏は、その銘から、江戸中期の作と見られています。
死後の世界、極楽浄土には、9つの階層(九品)があり、往生には、九品往生、極楽には、九品浄土そして阿弥陀如来にも、九品の弥陀(九品仏)などといった区分を見ることができます。
九品仏は、上品、中品、下品、さらに上生、中生、下生が組み合わさり、九種の違った印相(手や指の組み方)をしています。安楽寺の九品仏には、このうち中品上生、下品中生、中品下生、下品下生の4種はありません。地元別府では、「安楽の九品仏なる南無阿弥陀仏」といった巡礼歌が古くから歌われています。