国指定重要文化財「平山家住宅」とはどのような建物ですか?
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平山家住宅は、市内樋春地内の荒川右岸に位置している江戸時代に建てられた農家住宅で、昭和46年6月22日に国の重要文化財に指定されています。建物は、桁行19.3m、梁間10.9mの入母屋造り茅葺の平屋建てで、農家住宅としては県内最大規模となります。
間取りは三間取大型広間型で、吹き抜け天井となる四十畳の広い土間には造りカマドが築かれており、正面右側にはウマヤが2室設けられています。露出した梁組の用材には、曲がりくねった赤松材を巧みに組み合わせており、南関東における豪壮な農家住宅の典型となっています。平山家は、旧樋口村で名主をつとめた旧家で、現在も屋敷周りに堀や土塁が残っています。