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郡域は、現在の寄居町から大里町に至る、荒川南岸で、比企郡小川町から和田川流域にかけての一帯と考えられています。郡域の西限は、秩父郡と接する山地に、南限は、滑川町伊古に鎮座する式内社が延喜神名帳により比企郡に所属していたとされることから、そこより北の和田川流域が東部の南限と考えられています。したがって、旧江南町は大里郡に属していました、古代の段階では男衾郡に所属していました。
『和名抄』国郡部によると、男衾郡の郷数は8であり、近隣の比企郡4、横見郡3、大里郡4に比べ2倍以上となっています。
男衾郡には、榎津・カリ倉・郡家・留多・川面・幡多・大山・中村の八つの郷があり、8世紀平城宮出土木簡より余戸里の存在が知られています。 |