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「花寺」とは、平成3年9月より平成4年12月にかけて、埼玉県江南町教育委員会および江南町千代(せんだい)遺跡群発掘調査会によって調査された、熊谷市柴に所在する寺内古代寺院跡の通称と推定されている呼び名です。
8世紀半ばに創建され、10世紀後半まで存続したと推定されるこの古代寺院の正式な名称(法号)は、伝わっていませんが、「花寺」と墨書された土器が出土していることから、通称で「花寺」と呼んでいます。
寺内廃寺から出土した遺物には、墨で書かれた文字や記号のある土器、ヘラ先などで刻まれた文字や記号のある土器・瓦などが多数見つかっています。一文字から三文字ほどの短いものが大半で、しかも千年以上経過していますから意味をたどることが困難です。
ですから、このコーナーでは自由な発想をもとに、他遺跡の例や、寺跡である出土地の性格を考えながら書かれた文字や記号を見つめていきます。
きっとそのうち、もっと長い記述をもつ木簡などの文書資料の発見されることを期待しながら。 |
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