区画溝
寺院地と外界を区画する大溝が確認されています。規模は、北辺で約570m、西辺で約200m、東辺で約170m、上面幅6m、下面幅3m、深さ0.4〜1.2mを測り、断面形態は箱薬研形を呈しています。また、伽藍中軸線延長の北辺部分は、大溝が大きく弧状に張り出しており、寺院地外への通路施設として、北門が設けられていた可能性が考えられます。
この大溝の北西コーナーにおいては、ほぼ直角に曲がることを確認していますが、北辺の溝が分水路状にさらに西側へ延びています。この分岐溝は、大溝壙底面より20cm程上面に壙底面を設定しています。
東辺および西辺の溝は、埋没谷へ移行しており確定されていませんが、この溝に区画される寺院地の面積は、約129,000uとなります。これは、2m前後で共通する諸国に建立された国分寺の区画溝およびそれによって区画された寺院地面積を超える大規模なもので、官寺でない本寺院に、なぜこれほど大規模な寺院地面積が必要とされたのかは、今後検討されなければならない課題です。
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