所在地 小八林1022
所有者(管理者) 公益財団法人長島記念財団
構造・形式 木造瓦葺、間口1.509m
年代 江戸時代後期
登録基準 「一 国土の歴史的景観に寄与しているもの」
旧長島家住宅木戸門は、邸宅内の庭園と人々が行き来する通路をつなぐ重要な意味を持つものであり、その「通過儀礼」のために必須ともいえる門として位置づけられる。その構造や形態は棟門の一般的特色と同じくするものであるが、野地板及び垂木の形態で見られる流線形の意匠などから、主屋と同時期の江戸時代後期に作庭と関連付けられながら建立されたものと推定される。
建立後、庭園内の整備や屋根素材の老朽化などにより、新たな部材に回収される経過を経ているが、ケヤキ材を生かした重厚な門構造と木組の技巧性は、設計者・大工棟梁等は不明ながら、主屋の建立と何らかの関連が推定されるものである。新たに増設された白漆喰壁との連結も美しい景観を形成している。建造物としては規模の小さいものでありながらも、旧長島家住宅の歴史文化を明らかにする上では必須であり、国土の歴史的景観に寄与する実例と評価できる。
答申年月日 令和5年11月24日
登録年月日 令和6年3月6日 |