所在地 本町
所有者(管理者) 熊谷市
時代:江戸
札の辻は、高札の設置場所で、高札場とも言われました。高札は、掟・条目・禁令などを板に書いた提示版で、一般大衆に法令を徹底させるため、市場・街道など人目を引く所に提示されました。
熊谷宿の高札場は、宝永年間に記された「見世割図面写」により、場所・大きさなどが推定できます。
場所については、「町往還中程に建置申候」と記され、木柵で囲まれた屋根のある高札場が描かれています。この説明から、高札場は現在の大露地通りと中山道の交差する道の中央辺りにあったことが推察できます。高札は、高さが、一丈一尺(約二・三メートル)、横幅が六尺四寸(約二メートル)の大きさでした。高札十四枚は市指定文化財として保管され、中山道の歴史を知る資料となっています。
指定年月日 昭和29年11月3日 |