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熊谷市指定有形文化財 考古資料
「正安銘板石塔婆」
正安銘板石塔婆の写真
所在地 押切
所有者(管理者) 個人
総 高  174cm 最大幅 39cm 厚さ 7.5cm
 本板碑は、昭和37年に押切地先の荒川の砂利採取中により発見された。主尊は異体梵字によるキリーク(阿弥陀如来)が縦長の薬研彫で刻まれている。
 銘文の両脇には光明真言が刻まれている。
銘 文     庚    十     生年六十七己尅往生 覚
      正安二年七月 五日武藤形部尉親直法名
         子    十     大施主左兵衛尉頼秀 性
 銘文によると、本板石塔婆は、正安2年(1300)年7月25日に67歳で往生した武藤形部尉親直の冥福を祈って左兵衛尉頼秀が造立した追善供養塔であることが推測される。武藤氏は武蔵武士で、刑部は役職名。
 指定年月日 平成9年1月20日