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熊谷市指定有形文化財 書籍
「旧千代村水帳」
旧千代村水帳の写真
所在地 銀座
所有者(管理者) 個人
文禄4年の検地長。24貼
水帳は、検地の時土地を所有する百姓名・畝歩・品位・石盛等を記帳した帳面で、これによって年貢・諸役の割合を定めたもの。
本水帳はいわゆる太閤検地のもので、天正17年から文禄4年にかけて行われた土地台帳。

表紙(裏面)
     文禄四年乙未十一月十一日
     武州男衾之郡千代村
       御縄打水帳也
       地引 小窪弾正国久

「御縄打水帳」は検地帳の別称。「打縄」は縄を使用して距離を測ること。「地引」は検知の案内人。
本文は、田方の記載71筆とその等級ごとの集計が記され、次いで畑方133筆と屋敷9筆とその等級の内訳が記されている。
耕作地の内訳は、田方五町八反三畝二歩(36%)、畑方一〇町五反九畝四歩(64%)となっており、畑方が全体の2/3を占めている。
田方の内訳比率は、上田5%、中田9%、下田21%、畑方の内訳は、上畑6%、中畑9%、下畑41%、屋敷3%となっている。田畑とも三等級のうち、最も低い下田・下畑の割合が最も多く、必ずしも安定的な生産状況ではなかったことが推測される。
指定年月日 昭和32年10月18日