舟月斎(しゅうげっさい)江戸時代後期
舟月斎碑(妻沼(歓喜院境内、鐘楼西))
市内奈良新田出身の江戸時代後期の修験僧。挿花の正風遠州流を教え、順任と号しました。
妻沼歓喜院境内に、舟月斎の事績と造立の経緯を刻んだ石碑が建てられています。碑には、門人達により、舟月斎75歳の長寿の宴が開かれた際、それに招かれた寺門静軒が碑を建立するにあたり撰文と書を請われ、慶応元年(1865)8月に造立したと刻まれています。
碑文の終わりには、寺門静軒の漢詩「一生風雅 従事胆瓶 楽以老焉 名与花聲」が刻まれています。読み下すと「一生風雅 胆瓶に従事し 老いを以って楽しみ 花聲に名を与える」となります。胆瓶(たんぺい)とは首の短い花瓶を指し、風雅を一生の友とし、挿花を楽しんでいた舟月斎のことを詠んでいます。
静軒居士文并書