指月彗印(すげつえいん)(1689-1764)
学僧。男衾郡柴村(現熊谷市柴)生まれ。観古庵、三光老人と号す。幼くして上野国橋林寺の月泉について得度し、市内成田の龍淵寺29世牧牛春翁に師事し法を嗣ぐ。享保10年市内押切に西光寺(廃寺)を開創し、石上村(現上里町)安盛寺、栃木県佐野の本光寺などを歴任し、享保16年市内成田の龍淵寺に入山し、30世となる。在任中に市内小曽根の西光院を開創する。後、川崎の宗三寺に入住し、養光寺(廃寺)を開創する。西光寺・西光院・養光院と「光」の字のつく寺院を創建したことから三光老人と呼ばれる。曹洞宗の学問所である江戸駒込の吉祥寺などで講義し、子弟の教学指導に務めるととともに、多くの教学研究の著述を残す。面山瑞方・天桂伝導と並び、曹洞宗中興と称される。明和元年12月6日76歳で没す。
参考文献
- 『埼玉人物事典』埼玉県 1998年