斉藤蔵之助利勝(さいとうくらのすけとしかつ)(1844-1900)
石橋供養塔(箱田)
慈善家。石坂兼松が市内箱田の斉藤家に入婿し、二代目蔵之助を襲名。公益の念厚く、私財を投じて成田用水及びその支線の土橋33か所を石橋に架け替えている。その功績により、明治14年埼玉県より銀杯2個を賜っている。この事を記念した石橋供養塔が、明治19年9月、市内箱田地内の成田用水支線脇に建てられている。
碑文には「共有石橋三十有所供養塔 明治一四年第六月架設大願成就 埼玉県庁許可賜賞銀杯二個 濫觴結議 十六年第九月建之 寄附主箱田村住斉藤蔵之助利勝 斉藤孝戔昌勝 戸長斉藤太郎兵衛 筆生岩田善之丞 世話人巌田若助 金子善吉 斉藤周一郎 孝戔孫仁子拝書」と刻まれている。明治33年10月17日57歳で没す。
参考文献
- 1982『熊谷人物事典』日下部朝一郎