江森天淵(えもりてんえん)(1857-1922)
歓喜院奉納額「夫婦雉子」
画家・医師。幡羅村(現深谷市)に生まれる。幼名鵬助、字を九萬、号を澹遠斎または葆眞堂と称した。美里町の南画・文人画家であった福島柳圃(1820-1889)について絵を学び、のち西田春耕(1845-1910)から南画技法を学ぶ。山水画を得意とした。
市内大塚の熊野神社に「伊勢神宮」(明治28年)、池上の古宮神社「日本武尊」、新堀の諏訪神社「水鳥」(明治26年)、歓喜院に「夫婦雉子」(明治27年)に天渕の描いた絵馬が奉納されている。
参考文献
- 『熊谷の絵馬』立正大学北埼玉地域研究センター 1992年
- 『埼玉人物事典』埼玉県 1998年
- 『妻沼聖天山本殿奉納絵馬』妻沼町文化財調査研究会 2005年