向谷の随求堂にこの数珠があります。随求堂の祭神は「随求明王」といわれています。
近くに墓地があり、3月15日には随求明王の百万べんの数珠を、村の若い衆が総出でかついで、村中を悪魔払いとしてねり歩きました。
長さ8m余りもあり、芯はもめん布をより合わせて作ってある珍しく大きな数珠です。
今もこの祭りは、昔のまま残っています。
春祭りには、村内の各戸から魚一匹と一重箱ずつのご馳走を持ち寄り、これを交換し合ってたべながら御神酒を汲み交わして、村内の無事平穏を祈ります。
『おなかの神様』で、腹痛の時は、随求様を拝むと奇妙にどんな烈しい腹痛も全治したといいます。
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