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いぼ地蔵(千代・塩)

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昔は、今の千代の信号の所に火の見があり、そのそばにお地蔵様が立っていて、いぼ地蔵と呼ばれていました。今では普門寺の大門の所に移されています。
子供たちはこのお地蔵様の所でよく遊んでいましたがこのお地蔵様が子供の夜泣きや疣(いぼ)をとってくれる御利益のある地蔵様として村人が祈願に訪れていました。「どうぞ夜泣きが止みますように」とか「疣をとってください」などと願掛けをして、その願いがかなえられるとそのお礼に赤い帽子をかぶせたり、白い襷を掛けてやりました。昔はこういった願果たしの品々や、折にふれては団子を供えていく人がたくさんおりました。村人の願いごとをいろいろきいてくれる、頼りになるお地蔵様でした。
また、塩の字明賀にある大榎の元にあるお地蔵様も疣地蔵とも呼ばれ、「疣をとってください」と言って、泥の団子を供えて祈願し願いがかなえられると、お礼に今度は本物の団子を供えるようです。今でも時どき団子が上がっているそうです。(塩の明賀)
いぼ地蔵(塩字明賀)
いぼ地蔵(塩字明賀)