塩新田遺跡(1/4ページ)
調査地区:熊谷市塩地内        調査面積:約600u
調査期間:1997年8月1日〜10月31日   調査機関:江南町教育委員会
調査原因:自然崩壊

塩狸塚27号墳の航空写真1
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@塩狸塚27号墳航空写真
南西よりラジコンヘリで撮影
27号墳は、調査の結果、出土遺物より判断して7世紀前半に造られたものと推測されます。規模は、墳丘の盛土裾部で20.3m、周堀の内側で23.5m、周堀の外側で36.2mと計測され、残存する墳丘高は、旧地表面から1m程です。
1997年9月22日

塩狸塚27号墳の航空写真2
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A塩狸塚27号墳航空写真
南よりラジコンヘリで撮影
埋葬施設は、胴張り両袖型の横穴式石室。その開口方向は真南で、主軸は国家座標の南北軸とほとんど違わないことが確認されており、高度な測量技術が用いられていることがうかがえます。
1997年9月22日


古墳の発掘調査状況写真。
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B墳丘調査状況(南側に設置したローリングタワー3段目より)
石室内に流れ込んだ土と、古墳の墳丘上の表土を盛土面まで下げているところ。

発掘作業風景の写真。
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C作業風景
倒れていた東側の玄門を石室の外側に引き出しているところ。重い!

石室の各部位の名称イラスト
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D石室各部位名称
特殊な用語です。
玄室(げんしつ)羨道(せんどう)前溝(まえみぞ)奥壁(おくへき)側壁(そくへき)舗石(ほせき)梱石(きしみいし)玄門部(げんもんぶ)閉塞施設(へいそくしせつ)などと読むようです。

古墳石室確認状況写真。
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E石室確認状況(南側に設置したローリングタワー3段目より)
石室は、玄室部と羨道部によって構成される横穴式石室。
石室入口には、凝灰岩塊を詰めた閉塞施設(遺体を埋蔵した跡に石室に入れないように凝灰岩で封鎖したもの)が確認されました。

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検出遺構:縄文時代中期集石土壙1、円墳1基
特記事項:石室内より、副葬品として水晶製切子玉10、銅地金張製耳環1、碧玉製管玉1、ガラス玉241出土。ガラス玉は、青色系統が大半を占めるが、1点だけ黄色のガラス玉が検出されています。