塩新田遺跡(4/4ページ) |
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R玄室部石材組上げ状況(北西より) |
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S石室測量状況(北東より) 水糸をメッシュに張って石室の石組みを実測します。 |
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21集石土壙 縄文時代中期勝坂式期の石蒸調理施設の跡です。 石室の掘り方のすぐ脇で、壊されずに残ってた、いじらしい集石です。 |
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所 見:今回の調査は、畑の地境に露出していた石室の石材1つが、崩落していることを確認し、放置すると自然崩壊が進むとの判断から、調査を実施しました。石室の内部は、過去に盗掘によると思われる攪乱を受けていましたが、ガラス玉・切子玉・管玉・耳環・鉄鏃など小物を確認することができました。 特に、石室内下層の土を全て持ち帰り、水洗選別にかけ、ガラス玉、241点を検出しました。黄色のガラス玉が1点のみ確認しており、黄色のガラス玉の希少性がうかがえます。黄色のガラス玉についてはこちらを参照して下さい。 今回の調査にあたっての基本調査方針は以下の通りです。 1.崩落の認められた石室の記録を行う。 石室立面図・平面図実測・石材の計測・内部工具痕の拓本化。 2.古墳盛土の構築工程を復元する。 墳丘に50cm間隔のラインを設定し、墳丘土層断面図を作成し、盛土の状態を把握する。 3.古墳盛土上の全出土遺物の三次元的位置を記録し、葬送儀礼が行われた可能性を考察する。 4.石室内舗石の石材を分析し、その選択基準および採取地を推定する。 石室分類・重量・個数・大きさの計測。 *1999年「塩古墳群狸塚27号墳発掘調査報告書」刊行。抄録(PDF)はこちらを参照してください。 |