立野遺跡 |
立野遺跡は、市内南西部の板井地内の江南台地上に位置する、縄文時代から中世にかけての遺跡です。
2005年に第2次調査が行われ、古墳時代の住居跡・古墳・平安時代の住居跡・掘立柱建物跡、中世の墓壙・地下式坑・井戸・溝などが確認されています。
出土遺物は、古墳時代の住居跡より石製勾玉・土師器、古墳より鉄鏃が出土しています。
平安時代の住居跡からは、「林内」「寺」「大家」と墨書された土器が出土しており、本遺跡から1km北東に位置する寺内古代寺院跡との関連が注目されます。
中世の地下式坑からは、五輪塔・板碑・茶磨・石臼・陶器等が出土しています。平安時代後期には、板井桜山の地に長命寺が開かれ、中世には修験寺院として男衾・比企郡域の同宗寺院を統括した有力寺院となり、桜山の地には開山堂があったとされることから、今回確認された遺構・遺物との関連が推測されます。
|
|