諏訪木遺跡の全景(平成7年) |
諏訪木遺跡 |
諏訪木遺跡(すわのきいせき)は、熊谷市の中央やや東寄り、上之の地にあって、熊谷扇状地の末端に展開された大規模な遺跡で、縄文時代から江戸時代まで各時代にわたっての遺構・遺物が発見されています。
最も特徴的なことは、古墳時代後期から平安時代までに、河川で行われた祭祀跡(さいしあと)の存在です。
河川を臨む祭祀場から河川内には、馬頭骨、滑石製模造品、墨書土器などの他、多量の木製品が流入した形で出土して、この河川祭祀を際立たせています。
出土した木製品には、斧柄、掘棒、竪杵(たてぎね)、田下駄枠(たげたわく)、桛(かせ)、糸巻、壷鐙(つぼあぶみ)、火鑽杵(ひきりきね)、火鑽臼、鋤(すき)、横槌(よこづち)、大鎌柄、鎌柄、織機、経巻具、丸木弓、横櫛、漆塗椀(うるしぬりわん)、下駄、木簡(もっかん)、斉串(いぐし)、人形(ひとがた)、刀形、太刀形、剣形、木刀、陽物、杭その他多くの種類が見られます。
平成17年2月22日、熊谷市指定有形文化財 考古資料「諏訪木遺跡出土遺物118点」に登録されました。 |
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