本田・東台遺跡
本田・東大遺跡は和田川に南面する江南台地に広がる集落跡です。過去3回の発掘調査により遺跡の二割ほどを確認した結果、約80軒の竪穴式住居跡が見つかり、古墳時代中ごろ(六世紀)の時期を中心にむらが発展したことがわかりました。遺跡の広がりを考えると江南地域ではこの時代の中心的なむらのひとつであったようです。一辺8mを超す大型の住居跡や小鍛冶跡の発見、鉄製品や祭祀具とともにたくさんの土師器や須恵器などが出土しています。東隣には「踊る埴輪」を出土した野原前方後方墳を中心に野原古墳群が分布するので、両者は一体の遺跡で和田川流域の指導者のいたむらと考えることができます。 |