王子西遺跡 |
王子西遺跡は、熊谷市北部、弥藤吾地内の妻沼低地上に立地する、古墳時代から平安時代にかけての集落遺跡です。
平成21年1月に、約88㎡の第1次発掘調査が行なわれ、平安時代の住居跡5軒が確認されています。今回紹介する第2次調査は、平成23年9月から10月にかけて調査が行なわれ、平安時代の住居跡4軒、土坑14基、溝跡5条、柱穴列1が確認されています。
出土遺物は、土師器や須恵器・土錘のほか、羽口・鉄滓、鉄鏃が出土しています。注目される遺物として、第2号溝跡より、鉄製鍵が出土しています。鍵は重要物品の管理・保管にあることから、その倉庫を必要とする施設およびその収納品を供える施設は、一定以上の階層に属する人物・機関が存在した遺跡と考えられ、本遺跡の性格を考える上で重要な遺物です。 |
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